2025年6月22日 (日) 14:24
昨日6月21日(土曜日)は二十四節気の「夏至」でした。季節のお便りはこちらからどうぞ→https://okami-letter-24.chichi.co.jp/summer04
前回の「肝の臓」のお話の続きです。
大病した患者さんに問診をすると発症する前に必ずと言っていいほど
ストレスに晒されています。
数年間、親の介護で苦労したとか…。
旦那のDVや相続で骨肉の争いがあったとか…。
強烈なストレスがかかるとまず「肝の臓」に影響が出ます。
「肝の臓」は将軍の官や剛臓とも呼ばれ身体的、精神的な活動を
統括し軍隊を指揮する将軍に例えられています。
肝の臓が正常に働いていれば判断力や計画性もしっかり機能
しますが、ストレスなどで弱ってしまうとイライラしやすくなり
自分の弱い部分に攻め込んで病気を作ります。
肝の臓はまた樹木にも例えられており、枝を伸びやかに
制限なく伸ばしていれば順調に働きますが、人間社会では
自分の好き勝手ばかりはできず、なにかと我慢を強いられます。
それは仕方のないことです。
また生きている限り誰にもストレスはあります。
ストレスがないと逆に堕落して免疫力も下がり人間としての成長もできません。
要はそのストレスを貯めずにできる範囲で好きなことをして
ストレスを発散することです。
ストレスは無くならないものと自覚して上手くつきあって
いくことです。
好きなことが見つからない…趣味がない…生き甲斐がない…。
そんな人はストレスから大病になりがちですから
自分の身体の事ばかりに目を向けず、人から”ありがとう”と
言われる生き方、世間のお役に立っていると実感できる生き方を
意識していくと良いと思います。