2025年6月5日 (木) 17:07
本日6月5日(木曜日)は二十四節気の「芒種」です。季節のお便りはこちらからどうぞ→https://okami-letter-24.chichi.co.jp/summer03
新患さんには100%説明している重要なことがあります。
それは「肝の臓」のことです。
東洋医学が初めての方にもなるべく分かりやすく説明する
ように心掛けていますが何せ難解な学問です。
一度や二度、きいたくらいでは家に帰ったら忘れてしまいます…苦笑。
そこでこのブログに簡単に記載しておこうと思います。
現代人はストレス、薬害、食品添加物、目の酷使、酒の飲みすぎ、
夜更かしなどで肝臓を含めた「肝の臓」が弱っている人が殆どです。
分かりやすく ”肝のグループ” が弱っている、疲れている
と説明しています。
その肝のグループに何があるかというと……
・肝臓・胆のう・目・筋肉、靭帯・爪・前立腺・子宮などです。
代表的な病気、症状を列挙すると……
脂肪肝・胆のう炎・胆石・白内障・緑内障・目の疲れ、しょうぼつき、
かすみ、脚のつり(こむら返り)・寝違え・ぎっくり腰・爪の変色、
縦線、横線、巻き爪・前立腺肥大(頻尿、残尿感)・子宮筋腫、
子宮内膜症・生理痛、生理不順・口内炎、舌炎、口角炎・
蕁麻疹・肌荒れ・頭痛・イライラしやすい・手足のしびれ等々、多岐にわたります。
私が肝が弱っていると説明すると「でも血液検査で異常が出たことは
ありません」と言う患者さんがいます。
「血液検査では肝細胞の破壊が相当進まないと出ません」
「沈黙の臓器といわれタフな臓器なので検査で出るようでは遅いです」
などと説明しています。
東洋医学では数値に出る前から舌診や爪の状態、腹診、
症状などから肝の状態が把握できます。
西洋医学で病名を付けられる前の段階(未病の段階)で
今後の病気や症状をある程度予見できます。
早目に察知して鍼灸治療をしていけば将来の大病を回避できる
可能性が高くなります。
元々、東洋医学は予防医学であり、大病になる前に病気の芽を摘んで
おける ”未病治” の医学です。
辛い症状があって病院に行ったけど検査では異常ありません
と言われた経験がみなさんあるのではないでしょうか。
数値や画像で異常が見つからないと西洋医学はお手上げです。
痛みやしびれはこのままの生活では肝のグループが悪くなり
大病に繋がるよと身体に知らせてくれる有難いシグナル、メッセージです。
痛み止めの薬で誤魔化すのではなく、何がまずいのか?
何を改善すればよいのか?治療が必要なのか?
色々と自分を見つめ直す良い機会ととらえた方が良いと思います。
長くなったので今日はこの辺で終わります。