2025年10月24日 (金) 09:11
昨日10月23日(木曜日)は二十四節気の「霜降」でした。季節のお便りはこちらからどうぞ→https://okami-letter-24.chichi.co.jp/autumn06
上記の真民さんの「点火」という詩は良いですね~。
私も誰かの心にひとすじのあかりを点火できるような人間に
なりたいものです。
先日、2年半ぶりに来院した患者さんが突然、右肩から上腕部に
かけて痛み出し、かなり可動域が制限され、安静時にもうずきがありました。
いつも通り頸部診断すると右手の「合谷」のツボを使えと指令が
出ていました。
診ると合谷の少し指先に湿疹がでており、2週間前から出始めて
治らないとのこと。
正にこの合谷の所属する”手の陽明大腸経”という気の流れる
ルートになにかしらの異常があるからそのルート上に
湿疹や肩の痛みが発症したものでした。
丁寧に合谷を取穴して磁石で治療するとみるみる可動域が
アップして痛みも軽減しました。
3日後に来た時にはMax⑩だった痛みは②~③に減っていました。
このようなケースはよくあることで選ばれたツボの付近に
紅いホクロがあったり、シミになっていたり、熱感があったり、
ブヨブヨ柔らかかったり、凹んでいたり……。
経絡(ツボとツボを結ぶ気の通り道)に気の滞りなどが
起き、血流が悪くなると上記の様な反応がその経絡上に出てきます。
この方も急に腕立て伏せをしたのが原因かな?と言っていましたが
これは原因ではなく誘因(引き金)です。
同じように腕立て伏せをしても痛くならない人はならないし、
この方も右肩だけで左肩はなんともないわけです。
右の陽明大腸経の異常があったところに腕立て伏せという
普段しない負荷がかかったために発症し、それを改善できて
いないのでいつまでも治ってこなかったわけです。
” 病気 ” という言葉の本来の意味は ” 気の病 ” です。
正気が足りない、滞る、偏る、邪気が入る……。
気を補い、流し、左右・上下・前後のバランスを取り、邪気を
追い払えば病気は自ずと治るものです。
東洋医学はどこまで行っても ” 氣 ” を調整し病を治す医学です。





